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【コラム】オフ・ザ・ボールの駆け引き

おかげさまで8/26(土)に三重県四日市市で開催されます「オフ・ザ・ボールクリニック」に多数の方がお申し込み頂いております(まだ空きはございますが)。

今回のクリニックのトレーニングテーマは「オフの駆け引き」です。

 

オフ(オフ・ザ・ボール)とはボールを持っていない時のことを指します。広義では相手がボールを持っている時間(=ディフェンス 時)も当てはまりますが、ここでいうオフとは、味方がボールを持っている状況のことと考えて頂ければ結構です。

 

なぜボールを持っていないオフを題材にクリニックを行うかというと、その重要性に対して世間一般的な認知度が低いと感じているからです。

 

一般的にサッカーが上手い選手と言われて想像するのは、メッシ選手や香川選手のようにオン・ザ・ボールが上手い選手ではないでしょうか。

ただ現代のフットボール界において、オン・ザ・ボール(以下「オン」)だけが上手い選手はいません。メッシ選手や香川選手もオフの動きが非常に上手い選手でもあります。

 

それはオンのテクニックを発揮するにはオフのスキルが必要不可欠だからです。

 

スペースや時間的余裕が限られる現代サッカーにおいて、オフの重要性はいよいよ高まっています。

ボールを持っていない時から相手選手と駆け引きをして、有利な状況でボールを受ける技術が求められています。

 

もう少し詳しく説明いたします。

例えば下の図のような状況

AはBからパスを受けました。皆さんがCの選手なら「いつ・何を見て・どのように・どんな狙いを持って」動き出しますか?

よくあるミスはAの足元にボールが収まってから、Aに寄っていく動きです。その動きですとCのマークであるC’に予測されパスカットされるか、パスがもらえても厳しいプレスを掛けられてしまいます。

もたもたしていると他のDFも来て、1対2の状況を作られてしまいます。そうなってしまってからでは、どんなにテクニックはある選手でもいいプレーをするのは厳しいでしょう。

 

いいプレーに繋がる可能性が高い1つの例を提示します。

BからAにパスが出た瞬間にCはC’の裏のスペースに走り出します(Aがダイレクトもしくは2タッチでパスが出せるタイミング)。

C’がついてこなければ、そのまま裏でパスを受けます。C’がついてきたら、急に方向を変えて別のスペースでパスを受けます。

Cがタイミング良く先手を取ったことでC’の対応は後手に回り、CはC’の動きを見て逆を取れば良いという有利な状況に持ち込めます。

またパスを受けた後もC’の対応が遅れているため、余裕を持って次の展開に繋げられます。

 

このようにオフの駆け引きが上手い選手は、オンになった時にも余裕を持ってプレーすることが出来ます。余裕があるので技術的なミスも減ってくるでしょう。

 

今回のクリニックでは、「いつ・何を見て・どのように・どんな狙いを持って」オフの動きをすることが有効かを2時間かけてたっぷり丁寧に指導させて頂きます。

まだ若干名の空きがございますので、ご興味がある方は是非お申し込みください。

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